ここ数年、日産自動車が元気なかったのは誰もが知るところ。 ですが新車のキックスもイイ感じに売れているなど、今年に入ってから日産は元気を取り戻しつつあります。 その勢いはエルグランドにも乗り移っているようで、とにもかくにもすごい出来栄え! この分野の王様ことアルファード/ヴェルファイアよりも優れている部分を発見したので、紹介したいと思います! 【エルグランドのすごい点その1】静かなパワートレイン パワートレインは第三世代e-POWER。 1.5Lエンジンを発電専用として、その電力を用いてモーター駆動するシリーズハイブリッドです。 登場したのは今から10年も前のこと。 出た当初は「なんで、そんなメンドクサイことをするんだ?」 「エンジンが載っているならエンジンで走らせればいいだろ」と思ったものです。 事実、信号待ちなどの停車中に、突然エンジンが動き出すなど、車両の動きとエンジンの動きがなんとなくチグハグしていました。 あれから10年。 第三世代に進化したそれは、モーター、インバーター、発電機、減速機、増速機を一体化し、小型化と軽量化、さらに剛性向上による振動・騒音の低減を実現。 第二世代に比べて燃費が約15%改善し、車内騒音も5.6dB低減したのだそう。 これが奏功して、とにかく静か! アクセルを踏み込んでも、エンジンから悲鳴のような音は車内に聞こえません。 それに電動なのでトルクがたっぷり。 加速でもたつくということもありません。 何よりすごいのが税金で、アルファード/ヴェルファイアは排気量2.5Lなので自動車税が4万3500円ですが、エルグランドは3万500円と1万円以上オトク。 静かで税金が安いのですから、言うことありません! さらに電動駆動4輪制御システム「e-4ORCE」によって、停止時にカックンしづらいのも美質。 このあたりはモーター制御に長けている日産自動車ならではです。 【エルグランドのすごい点その2】ハンドリングが素晴らしい エルグランドの試乗は2回目の不肖。 最初は日産のテストコースで数週。 まぁ静かなことはわかりました。 ですが、試乗コースの舞台は御殿場。 ワインディングロードを走ってこい、というのがお題目です。 担当者は「エルグランドは走りにこだわりました!」という笑みを見せて、なるほど御殿場を選んだ理由はそこか、と瞬時に理解しました。 ですが高級ミニバンに走りって求めます? 高級ミニバンに必要なのは、静粛性と乗り心地であって、走りは、GT-RやらフェアレディZやらに任せればよいと思うのです。 GT-Rは今はないですが。 というわけでワインディングロードへ。 これが実にイイではありませんか。 可変ダンパーと駆動配分を相当詰めたようで、ミニバンとは思えない気持ちよさ。 スポーツモードなんているのか? と思ったのですが、試してみると「コレはいる!」と断言します。 そしてご自慢のe-Pedal(ワンペダル)モードにすると、さらに楽しさがアップ。 完全停止しない(クリープ動作する)ので、車庫入れが自然なフィールでできます。 このアクセル操作の感覚は日産自動車が他社より秀でている部分で、それは下り坂などで遺憾なく発揮します。 【エルグランドのすごい点その3】意外とインテリアが上質感あり インテリアがアルファードの方が豪華という意見は、確かにその通り。 なのですが、シンプルな良さという点では日産の方が秀でているように思います。 2列目は「ゼログラビティシート」の採用でとても快適。 国産の高級ミニバンとしてはおそらく初めてとなるモニターも用意されています。 ただ、シートの前後移動が電動ではない点が気になりました。 3列目も良い雰囲気。 十分な広さとアメニティが確保されています。 3列シートSUVと異なり、体育座りにならない点は美質です。 3列目シートを展開している状態だと荷室はほぼないに等しいことと、収納時はシートを壁面に収納するという点は、ライバルも同じ。 ですがライバルと異なるのはAC100Vアウトレットを2系統用意している点は実にスマートです。 【まとめ】スマートな高級ミニバンを求めるならエルグランド フロントマスクおよびインテリアをみるにつけ、スマートなクルマという印象を受けました。 新しい日産の、新しい高級ミニバン。 これからの時代を切り開くことは間違いなさそうです。 エルグランドギャラリー