京の都の五条京極(ごじょうきょうごく)に、荻原新之丞(おぎわらしんのじょう)という男が住んでいました。 ある夜ふけ、道行く人もいない道で新之丞が月を見上げていると、二十才くらいの美しい女の人が通りかかりました。