三菱自動車は2日、都内で20年ぶりにフルモデルチェンジしたクロスカントリーSUV「パジェロ」を世界初披露。 これからの同社ブランドを象徴する、新世代のフラッグシップモデルになることを高らかに宣言した。 日本での販売は今冬を予定している。 ダカールラリー通算12勝の伝説 20年ぶりに蘇る三菱の最高傑作 パジェロはクロスカントリー4WD車として1982年に誕生。 90年代のRVブームも手伝って、1990年、1998年、2006年と8年ごとにモデルチェンジを繰り返してきた。 また、ダカールラリーでは通算12勝をするなど、本格的な悪路走破性と高い信頼性を証明。 世界170ヵ国以上で329万台を販売する、三菱自動車の顔とも言える1台だ。 新型パジェロは、初代モデルから一貫して培ってきた、悪路走破性・信頼性(Confidence)、快適性と扱いやすさ(Comfort)を両立させるという商品思想を継承・進化させながら、今回新たにフラッグシップモデルにふさわしい上質さ(Prestige)を付加し、全方位にわたって大幅に進化。 高級クロカンSUV市場の新しい魅力機として生まれ変わった。 ランクル250を猛追! 堂々たるサイズと歴代オマージュの洗練デザイン ボディサイズは全長4920×全幅1925×全高1910mmと、人気クロカンであるトヨタ・ランドクルーザー250よりも少し小さなサイズ。 水平基調で力強く存在感のあるプロポーションに加え、歴代モデルのモチーフを随所に散りばめ、堂々としたエクステリアとしている。 インテリアは上質感をかなり高めた印象。 遮音性にも配慮し、快適性を高めているという。 3列シート車で2列目に座ったところ、かなり快適な印象を受けた。 運転席、助手席の背面にPD対応のUSB-C端子と、センターコンソール付近にAC100Vコンセントを用意するなど、アメニティの面でも満足度の高い内容になっている。 荷室は3列目を起こした状態でも、容量が確保できているところにも好感。 荷室にはヤマハのサブウーファーを発見。 同社の「ヤマハ・ブランド・オーディオ」の採用はアウトランダーPHEVに続き2例目だ。 伝統のラダーフレーム×ディーゼル! 悪路をねじ伏せるS-AWCの威力 エンジンは2.4Lのディーゼルエンジンを採用。 三菱自慢の統合制御技術「スーパーオールホイールコントロール(S-AWC)」を搭載したほか、「スーパーセレクト4WD-II(SS4-II)」も加わり、日常から悪路まで快適なドライブを実現するという。 シャシーはもちろんラダーフレーム(悪路に強いシャシー構造)を採用。 徹底的にサスペンションをチューニングし、乗り心地と走破性に自信があるという。 岸浦COOは、「当社の2030年代に向けた中長期ビジョンでは、尖った商品・ブランドの強化により、お客様満足と企業価値の向上、をテーマに掲げ、三菱自動車らしさに磨きをかけてまいります」と挨拶。 そのうえで「その第1弾となるのが新型パジェロであり、この後に続くパジェロシリーズをはじめ、すべての三菱車を牽引していくフラッグシップモデルです。 新型パジェロは、上質に進化した、あらゆるシーンで頼れるプレステージなクロスカントリーSUVです。 これからグローバルに順次、展開してまいりますので、ご期待ください」と、パジェロに対する期待とともに、今後の三菱自動車の展望を語った。 90年代RVブーム再来なるか!? 群雄割拠のクロカン市場に一石を投じる トヨタ・ランドクルーザーやジープ、ランドローバー、メルセデスGクラスといった本格クロスカントリー市場に、新たな選択肢が増えたことはうれしい悩みだ。 そして来年1月には日産自動車から「パトロール」がデビューすると言われている。 今後RV市場は90年代のような群雄割拠の戦国時代になるかもしれない。 パジェロの動向と共に注目したい。