「エアコンの室外機からゴキブリが入ってくる」という話を聞いたことがある人も多いでしょう。 この話、残念ながら事実なんです。 エアコンには構造上から避けられない「外への通路」が2カ所存在します。 見えにくい場所だからこそ対策が後回しになりがちですが、知ってしまえば防ぐのは決して難しくありません。 ◆ゴキブリはエアコンのどこから入ってくる? ルート1. 配管スリーブの隙間 エアコンは壁に設置するとき、冷媒管・電気配線・ドレンホースをまとめて通すための穴(スリーブ)を壁に開けます。 スリーブの直径はおおよそ6570mmで、配管の束はそれより細いため、周囲に必ず隙間が生まれることに。 また、施工時に隙間を埋めたエアコン用パテは年月とともに乾燥・収縮してひび割れてしまいます。 例えば10年経過した住宅では、510mmの隙間が開いているケースが少なくありません。 ゴキブリは35mmの隙間を通り抜ける能力を持っているため、このわずかな隙間が侵入口になります。 ルート2. ドレンホースの開口部 ドレンホースは冷房運転で発生した結露水を外に排出するものです。 室外に露出した先端の内径は約16mmで開口したまま地面近くに垂れているため、ゴキブリはホースの外壁を登り、内部から室内に入ることができます。 ドレンホース内は薄暗く適度な湿気があり、ゴキブリにとっては快適な環境です。 過去には、小型のムカデやヤスデも同様の経路で侵入した事例も報告されています。 ◆対策法はある? 1. 配管スリーブの隙間 配管スリーブの隙間は、ホームセンターやネット通販で購入できる「エアコン用防虫パテ」で塞ぎましょう。 防虫成分入りのタイプを選ぶと、より安心です。 価格は200500円程度で、指で押し込むだけで簡単に施工できます。 2. ドレンホースの開口部 ドレンホースには「防虫ドレンキャップ」または「ドレンホース用防虫フィルター(ストッキング型)」を先端に取り付けましょう。 細かいメッシュで虫の侵入を防ぎつつ排水は通す構造になっており、価格は2001000円程度です。 ドレンホースを完全に塞いだり折り曲げたりすると排水できなくなり、室内機から水が逆流して水漏れする原因になります。 対策するときは必ず排水専用の防虫グッズを選びましょう。 また、ドレンホースが地面に接していると虫が入りやすくなるので、先端の位置も要チェックです。 エアコンの設置から時間が経過したら、パテとドレンキャップの両方を同時に点検・メンテナンスしましょう。