編集者、評論家の山田五郎さんが14日、67歳で亡くなりました。 2024年に「原発不明がん」と公表していました。 原発不明がんとはどのようながんなのでしょうか。 国立がん研究センター東病院の腫瘍内科長の向原徹さんに聞きました。 (聞き手・道丸摩耶) ーー原発不明がんとは? リンパ節や臓器で転移したがんが見つかったにもかかわらず、がんが初めにできた臓器が分からないがんのことをいいます。 ーー患者数はどのくらいですか? がんと診断されたうちの15%とされていて、正確な数字は分かりませんが、日本では年7000人ほどが新たに見つかるといわれています。 ーーどのような治療をするのですか? がんが初めにできた場所を推定して、そのがんに対する治療を行うことで高い効果が見込める場合もありますが(約20%)、多くの原発不明がんでは、特定の治療法が確立されていません。 腫瘍の進行をおさえる治療薬として、免疫チェックポイント阻害薬「ニボルマブ」(商品名オプジーボ)が承認されているほか、いろいろな抗がん剤との組み合わせで治療が行われています。 また、がん遺伝子パネル検査を行って治療選択の一助とする場合もあります。 ーー治療成績はどのくらいですか? 原発不明がんの治療成績は残念ながらよくありません。 個々の患者さんにより大きな幅がありますが、5年生存率は約10%とされています。