希少がんである子宮肉腫(子宮の筋肉にできる悪性腫瘍)と診断され、抗がん剤治療を続けている目片さん。 子宮肉腫は良性腫瘍の子宮筋腫と鑑別が難しい病気で、早期発見できるかどうかが治療の鍵となります。 目片さんは生理痛のような腹痛や多量の出血など、普段と少し違う症状から病気の発見に至りました。 早期発見・治療において何が重要になるのかーー。 彼女の体験談から子宮肉腫への理解を深めましょう。 目片多美子さん 1970年生まれ、神奈川県在住。 夫、息子2人の4人家族。 診断時は公務員。 2018年、「子宮肉腫」と告知され、手術と抗がん剤治療を実施。 2021年に再発。 度重なる転移により、手術、放射線治療、抗がん剤治療、ラジオ波焼灼治療を繰り返している。 編集部: いつごろ自覚症状が出始めたのでしょうか? 目片さん: 2018年の夏ごろです。 生理痛がひどいときのような腹痛があり、出血が多かったので、近所の婦人科を受診しました。 内診をしてもらったところ、「更年期だからね」と言われて薬を処方されただけで終わりました。 それでも症状が一向に良くならないので、近所にある別の婦人科を受診することにしたのです。 今度は子宮肉腫の疑いがあると診断され、すぐに大きな病院を紹介してもらいました。 編集部: 大きな病院では、どのような説明を受けたのでしょうか? 目片さん: 病院ではMRIの結果、「子宮肉腫の疑いが強いけれど、手術で全摘し、病理検査(採取した組織を顕微鏡などで調べる検査)に出さないと、はっきりした病名は分からない」「命に関わる病気なので、すぐに手術しましょう」と説明されました。 近所の婦人科の先生も病院の先生も、「子宮肉腫なら命に関わる」とは言っていましたけど、珍しい病気だったので実感も悲しみもなく、自分事とは思えませんでした。 「ただただ無感情だった」というのが告知を受けた際の正直な感想です。 編集部: 病名が判明してから、生活はどう変わりましたか? 目片さん: 検査と治療に多くの時間を使うことになり、大好きな仕事をやめなければいけませんでした。 それが一番悔しかったですね。 外に出て仕事をしたり、人と関わったりすることが大好きなタイプなので、病気と共存しながら自分らしい生き方を模索する日々がしばらく続きました。