「ハダカデバネズミ」というネズミをご存知でしょうか。 「ハダカ」というフレーズで始まる名前の通り、毛が生えていません。 そして皮膚はシワシワ。 さらに出っ歯です。 げっ歯類なんだから当たり前だろう、と思われるかもしれませんが、わざわざ「デバ」というくらい「歯が出て」います。 いわゆるキモカワに区分されるジャンルのネズミです。 個人的には親近感を覚えています。 私も少しだけ出っ歯なので。 さて、このハダカデバネズミですが、老化研究の世界ではかなりのスターなんです。 というのも、げっ歯類としては異例の長寿で、がんにもなりにくく、年を取っても元気に生き続けるから。 そんなハダカデバネズミの“長生きの秘密”を、マウスに移す研究が行われました。 IFLSが伝えています。 ハダカデバネズミは、アフリカの地下にすむ小さなげっ歯類です。 同じくらいの大きさのマウスよりずっと長生きし、がんにも強いことが知られています。 しかも、年を取ると体が弱っていくという、私たちが想像する「老化」のイメージにもあまり当てはまりません。 研究者たちが注目したのは、高分子量ヒアルロン酸という物質です。 ヒアルロン酸と聞くと、まず化粧水や保湿クリームを思い浮かべるかもしれません。 でも、体の中では細胞のまわりにあり、炎症やがん、老化とも関係している重要な物質です。 ハダカデバネズミの体には、人間やマウスよりも多くの高分子量ヒアルロン酸があります。 しかも、それを作る遺伝子の働き方が強いらしい。 そこでロチェスター大学の研究チームは、ハダカデバネズミ型のヒアルロン酸合成酵素2遺伝子を持つマウスを作りました。 つまり、ハダカデバネズミの長寿に関わる仕組みを、マウスの体で再現しようとしたわけです。 結果は、なかなか期待を持たせるものでした。 その遺伝子を持つマウスは、普通のマウスより健康状態がよく、寿命も延びました。 自然にできる腫瘍や、化学物質で起こした皮膚がんにも強く、老化と関わる炎症も少なかったそうです。