悪性リンパ腫(血液細胞の一種であるリンパ球ががん化する、血液のがん)と診断された山田さん(仮称)。 2023年12月、左顎下のしこりをきっかけに受診したものの、はっきりとした診断はつかず、検査を重ねる日々が続きました。 2024年8月、5cm近くに大きくなった腫瘍の摘出手術を受け、病理検査(切除した組織を顕微鏡で調べて診断する検査)で悪性リンパ腫と判明。 月単位で進行する病への恐怖と治療に伴う副作用に立ち向かった山田さんに、発覚から診断、治療、現在に至るまでの道のりを聞きました。 ※本記事は、個人の感想・体験に基づいた内容となっています。 2026年7月取材。 山田めぐみさん(仮称) 1967年生まれ、大阪府在住。 シングルマザーとして1児を育て、診断当時はコンサルティング会社に勤務し多忙な毎日を送っていた。 2023年12月、左顎下のしこりに気付いて受診するも、はっきりとした診断はつかず、定期的に検査を重ねることに。 2024年8月、腫瘍が5cm近くになり摘出手術を受け、病理検査の結果、悪性リンパ腫と判明。 現在は経過観察をしながら福祉施設に勤務し、休日には旅行やヨガで心と体のケアを心がけている。 編集部: 最初に体の異変に気付いたのは、どのようなときでしたか? 山田めぐみさん: メイクをするときに左顎下のしこりに気付きました。 ただ、最初は気のせいだろうと思っていました。 編集部: 受診を決めたきっかけを教えてください。 山田めぐみさん: 2023年12月に左顎下のしこりが気になり始めたのがきっかけです。 かかりつけ医に相談すると「リンパ節の腫れだ」と言われ、抗菌薬(抗生物質)を3週間内服しました。 このときの腫瘍の大きさは1.8cmでした。 しかし、そのうちしこりの部分に圧迫感を覚え、「これはただのリンパ節の腫れではない」と思い、紹介状をもらって大きな病院を受診しました。 編集部: その後も診断がつかないまま検査が続き、2024年8月には腫瘍が5cm近くまで大きくなり、摘出手術を受けられたそうですね。 手術後の病理検査で悪性リンパ腫と診断されたときは、どう感じましたか? 山田めぐみさん: 医師から「血液のがんは全身に回る可能性が高いがんです」と聞いて、体が震えました。 編集部: 診断について、医師からはどのような説明がありましたか? 山田めぐみさん: 私の場合は、悪性リンパ腫のうち国内で最も多い非ホジキンリンパ腫で、中でもびまん性大細胞型B細胞リンパ腫だと言われました。 進行の速い「アグレッシブリンパ腫」と呼ばれるタイプで、治療しないと月単位で病気が進行するとも説明されました。 編集部: 主治医から提示された治療プランを教えてください。 山田めぐみさん: 分子標的薬(がん細胞が持つ特定の分子を狙って攻撃する薬)のリツキシマブと、数種類の抗がん剤を組み合わせた化学療法です(※)。 私は「放射線治療の副作用が抗がん剤より少ないなら......」と要望しましたが、副作用は変わらないと言われたので、医師の提案どおりに進めることにしました。 ※治療方針は患者さんの状態によって異なります