東京メトロが上野駅と銀座駅に期間限定で導入した「クレカ乗車・QR専用改札機」が、SNS上で大きな話題を呼んでいる。 これらはクレジットカードのタッチ決済やQRコードに対応する最新の機器だ。 観光地を控える両駅での試みは、SNS上で非常に高い関心を集めている。 実際に上野駅の改札を見てきたところ、特に海外の観光客が興味を示していた。 この取り組みは、自動券売機のパイオニア、高見沢サイバネティックスと共同で進める実証実験だが、従来のICカードとは仕組みが異なる決済手段を都市部の過密な改札口へ導入する試みだけに、実際の使い勝手や通過スピード、設置された通路数などについて、SNS上で戸惑いや不満の声が上がっている。 今回の実証実験における実施駅や機器の仕様,利用条件などの概要は次の通りだ。 実施日・駅名・改札口名 ・銀座駅(銀座四丁目交差点改札口):7月22日始発 ・上野駅(JR上野駅方面改札口):7月31日始発 通路数 ・銀座駅:9通路のうち1通路 ・上野駅:11通路のうち1通路 機器タイプとデザイン・仕様 ・銀座駅前段(7月22日11月頃):白と黒基調、全長既設と同等、2枚扉 ・銀座駅後段(2026年12月頃2027年2月頃):銀色系金属色、全長既設より短い「入退館ゲートタイプ」、2枚扉 ・上野駅(7月31日2027年2月頃):明るい木目調、4枚扉 利用条件・制限 ・クレカタッチ決済・事前購入QRコードのみ対応 ・「Suica」・「PASMO」等の交通系ICカードや紙のきっぷは利用不可 特に利用者の間で大きな疑問となっているのが、普段の生活で定着している交通系ICカードが一切使えない点だ。 SuicaやPASMOをタッチしても改札扉が開かない専用通路となっており、従来型の紙のきっぷも利用できない。 なぜ誰もが毎日当たり前に使う便利なICカードをあえて完全に排除した不便な仕様にしたのか、疑問に思う乗客は非常に多く、SNS上でも誤進入への心配などを含めて不満の声が根強く挙がっている。 もう1つの不満は、QRコードを用いた乗車券の購入手順だ。 利用客は乗車前にスマートフォンで専用サイトにアクセスし、クレジットカードなどを用いてデジタルチケットを事前購入しておく必要がある。 駅の券売機で急にQRきっぷを買うことができない仕様になっているため、改札の手前でいちいちスマホを操作して決済を行うのは非常に面倒で、急いでいるときに全く役に立たないと不便さを感じる声は少なくない。