歳(とし)をとれば、誰もが一つ二つの疾患を抱えて生きています。 私の場合は、糖尿病、狭心症、脊柱管狭窄、前立腺がん、突発性難聴の五つを抱えており、それぞれに治療を続けながら、なんとか悪化するのをやり過ごしている状況です。 これらの疾患のなかで、もっとも死に近いのは、狭心症です。 これまで、3回の激しい症状に襲われましたが、その都度、治療を受けて助かってきました。 狭心症は心臓の冠動脈が詰まることで、胸の痛みや強い圧迫感という症状が出ますが、治療をせずに放置すると、心筋梗塞(こうそく)となって最悪、死に至ります。 私が、最初の狭心症の症状に襲われたのは57歳の時、2004年の暮れのことでしたが、そうなって初めて死を意識しました。 自分が死ぬとしたら、心疾患で違いないと思いました。 というのは、父が70歳で突発性の大動脈解離を起こし、その日に逝ってしまったからです。 狭心症などの心疾患そのものに、直接的な遺伝性はありません。 そのような疾患を引き継ぐ遺伝子はないとされています。 ただし、高血圧、糖尿病、コレステロール値が高いといった動脈硬化を引き起こすリスク因子や体質は、引き継がれるとされています。 私の場合、身内に糖尿病患者が多く、自身も狭心症と同じ時期に糖尿病になりましたので、これは家系からの影響があると思っています。 動脈硬化が進むと、血管がダメージを受け、詰まったり破れたりします。 つまり、「血管系」の疾患を引き起こします。 それが脳なら、脳梗塞、脳出血などとなり、心臓なら狭心症、心筋梗塞、心不全などとなります。