道路の上をのんびり歩く、遠目にも目立つカマキリを見かけたことはありますか? 筆者が子どものころ、カマキリを捕まえるチャンス! と、近づいてよく見ると、針金のようなうねうねとした物体がくっついていて、驚いたことを覚えています。 しかし、そのカマキリ、本当に自分の意思で歩いていたのでしょうか。 昆虫の生態に詳しい東洋産業の大野竜徳さんに聞きました。 ーーカマキリが道路を歩くことはよくあるのでしょうか。 (東洋産業大野竜徳さん) 「カマキリはほかの虫を襲って食べますが、基本的には待ち伏せ型ハンター。 獲物が来るのを草や木の上で待ち構えています。 種類によりますが、『樹上性』『草上性』と言って、地面に下りてくることもありますが、普段は草や木の上で生活することが多い生き物、それがカマキリです。 そう、地面を歩くカマキリは本来の姿ではなかったかもしれません」 ーーなぜ地面に下りてきていたのでしょうか? (東洋産業大野竜徳さん) 「実はそのカマキリは何かに操られていたのかもしれません。 何かに操られていたカマキリは、ふらふらと何かに引き寄せられるように水辺に寄っていき、最後は泳げないのに水の中へと消えていきます。 地面に下りてくる理由... 特にアスファルトなどの黒い路面を、水面や暗い水辺と誤認している可能性があるという説もあります。 カマキリを操る犯人、その名もハリガネムシ」 (東洋産業大野竜徳さん) 「カマキリ好きな人にとっては聞いたこと、嫌な思いをしたことがあるはずのこの生き物、見た目に黒っぽく、細長く、触ったらなんとなく硬いハリのある硬さをもつ体がまさに針金のようだから名付けられたのでしょうが、ハリガネムシも生き物、その生き方は名前以上に奇妙です」 ーーこの針金のような物体が生き物だと知ったときには本当に驚きました。 (東洋産業大野竜徳さん) 「そう、見た目に何も生き物の特徴がなさそうなハリガネムシは立派な動物の仲間です」