熊との遭遇事故が増えている昨今、登山者の間で改めて欠かせないギアとなっている「熊鈴」。 バックパックにつけて歩くことで自分の居場所を熊に知らせ、不意の鉢合わせを防いでくれる頼もしいアイテムです。 山歩きの中で聞こえてくるチリンチリンという音色には風情があって、僕自身もけっこう好きなのですが、いつでも鳴らしっぱなしでいいわけではありません。 電車やバスなどの移動中はもちろん、人の多い山頂や静寂を楽しみたいエリアでは、周りへの配慮として音を止めたい場面もあります。 最近は消音機能が付いた熊鈴もたくさん登場しているので、買い替えるのもアリですが、思い出の詰まった熊鈴をこれからも使い続けたいと思っている方も多いのではないでしょうか。 そんな方におすすめなのが、モンベルの「トレッキングベルラウンドサイレンサー」(税込500円)。 お手持ちの熊鈴に取り付けるだけで、簡単に消音機能を追加できるモンベルの隠れた逸品です。 使い方は、まず手持ちの熊鈴が掛かっているカラビナに、「トレッキングベルラウンドサイレンサー」の端にあるループ部分を通します。 あとは、マグネット付きの反対側を熊鈴の切れ目に付近にあてて、内部の舌(ゼツ)に磁力でピタッとくっつけるだけ。 ゼツの動きを磁石でダイレクトに抑え込むため、どれだけ揺れても音が鳴らなくなります。 音を鳴らしたい場所に着いたら、マグネットを外してカラビナ側に取付けておけば、いつものようにチリンチリンと賑やかな音を響かせてくれます。 これまでは音を鳴らしたくない場所に着くと、バックパックから熊鈴をはずし、タオルにくるむといった対応をしていましたが、これのおかげでそんな面倒な手間とは完全におさらばできました。 とても便利な「トレッキングベルラウンドサイレンサー」ですが、どんな熊鈴にも対応しているわけではない点には注意が必要です。 特に真鍮(ブラス)製の熊鈴は磁石が反応しないため、残念ながら使用することができません。 鉄製の熊鈴の場合は大抵使えますが、カラビナから熊鈴の舌(ゼツ)までの距離が届かないタイプが稀にあります(トレッキングベルラウンドサイレンサーの全長は130mm)。 できれば手持ちの熊鈴をモンベルの店舗へ持ち込み、サイズが合うか確かめたうえで購入することをおすすめします。 ワンアクションで簡単に消音できるタイプに変身させることができるモンベルの「トレッキングベルラウンドサイレンサー」があれば、愛着のある熊鈴を買い替えなくて済みます。 ちなみに山では熊鈴があれば安心というわけではありません。 くれぐれも熊が生存しているエリアに我々がお邪魔しているというリスペクトの気持ちを忘れずに。