国土地理院は8月5日、令和8年熊本地震に伴って地表に生じた「ずれ」の境界(変位境界)を判読したと発表した。 地球観測衛星「だいち2号」と「だいち4号」のレーダー(SAR)データを解析したもので、断層運動に伴って現れたとみられる変位境界は、熊本県上益城郡御船町大字高木付近から八代市平山新町付近にかけて、約35kmにわたり確認された。 令和8年熊本地震は7月28日16時27分に発生した。 気象庁の発表によると、規模はマグニチュード(M)7.1で、震源の深さは16km。 判読には、だいち2号・4号のSARデータによる「干渉SAR解析」と「ピクセルオフセット解析」を使った。 得られた地殻変動の分布から、変位が不連続になっている箇所を変位境界として読み取った。 不連続がはっきりしない場所でも、線状に変位が急変していれば断層運動に伴うものと判断している。 観測データは、地震活動SAR解析ワーキンググループを通じてJAXAから提供された。 地上の情報とも突き合わせた。 氷川町付近では、空中写真から判読した地表のずれと変位境界を重ね合わせて比較した。 空中写真からは、氷川町河原で2.1m、宮原で2.0mなどの右横ずれが確認された。 変位境界の位置データは、暫定版としてGeoJSON形式で公開した。 国土地理院コンテンツ利用規約に従い、出典を明示すれば転載を含めて自由に利用できる。 ただし、位置は数十m100m程度の誤差を含みうるため、GISなどで利用・閲覧する際は、ズームレベル15以下を推奨している。 今回の結果は速報で、より詳しい分析により今後内容が更新される可能性があるとしている。