寝苦しい夜、ふと目が覚めて時計を見たら午前3時ってこと、ありません? 私は、「早く寝直さなきゃ」と焦って目を閉じます。 でも、焦れば焦るほど頭が冴えていって、結局5時くらいになるまでスマホを触ってしまい、結局起床時間を迎えてしまうーーなんてことになっちゃうんですよね。 起きれるのが5時なら朝活にも最高なのに、一晩ぐっすり寝られたことにもなるのに、と残念な気持ちになります。 それにしても、なんでこんな中途半端な時間に起きてしまうのでしょう? ScienceAlertによると、ひと晩ぐっすり眠り通すという習慣そのものが、人類にとってかなり新しいものらしいのです。 つまり、夜中に起きてしまうのは自然なことなんですって。 電灯のなかった時代、人々は日没から数時間後に眠り、真夜中ごろに一度起きていました。 1時間ほど、火の番をしたり近所を訪ねたりして過ごし、それからまた朝まで眠っていたのです。 当時の日記や裁判記録には、この2回の眠りが「第一の睡眠」「第二の睡眠」として、ごく当たり前に出てきます。 歴史家はこれを「分割睡眠(segmented sleep)」と呼びます。 睡眠史研究者のロジャー・イーカーチは、そうした記述を2000件以上も見つけ出しました。 古いものは『オデュッセイア』にまでさかのぼります。 おもしろいのは、誰もそれが何なのかを説明していないこと。 書くまでもないほど当たり前だったのです。 それが、ライトの普及とともに就寝時刻が後ろへずれ、2回の眠りが1回のまとまった時間になっていったのです。 私たちが標準だと思っている眠り方には、200年ほどの歴史しかないということなんですね。 そして、この初期設定は現代を生きる私たちの中にも残っているんです。 1992年、米国立精神衛生研究所のトーマス・ウェーアは、健康な男性8人を1か月間、暗闇が14時間続く部屋で寝起きさせました。 電気のなかった冬の夜を再現した設定です。 4週目、全員の眠り方が同じ形に落ち着きました。 4時間ほど眠る。 13時間起きて過ごす。 それからまた4時間ほど眠る。 まさに「第一の睡眠」と「第二の睡眠」です。