コーヒー好きには、ちょっと気になる研究です。 眠気覚ましにコーヒーを飲む人は多いでしょう。 私も毎朝飲んでいます。 飲まないとその日が始まらないと思っています。 でも、コーヒーの効果は眠気覚ましだけじゃないみたい。 テキサスA&M大学の研究チームが、コーヒーに含まれる成分が、老化や病気に関わる体内の仕組みに作用している可能性を示しました。 ScienceAlertが伝えています。 コーヒーと聞くと、まず思い浮かぶのはカフェインでしょう。 眠気を覚まし、頭をしゃきっとさせてくれる成分ですね。 でも今回注目されているのは、カフェインではありません。 コーヒーに含まれる植物由来の化合物です。 そもそもコーヒー豆は、コーヒーノキの果実から取れる種子。 つまりコーヒーも、果物や野菜、ハーブと同じように、植物成分を含む食品のひとつなんですよね。 これまでにも、コーヒーを飲む人は長生きする傾向があり、がんや心血管疾患、認知症などのリスクが低いという研究はありました。 ただ、それは「そういう傾向がある」という観察にとどまり、なぜそうなるのかははっきりしていませんでした。 今回の研究でカギになったのが、「NR4A1」という受容体です。 受容体とは、細胞が体の中のサインを受け取るためのタンパク質のこと。 NR4A1は、炎症、代謝、組織の修復などに関わると考えられています。 いわば、体がストレスやダメージを受けたときに反応する見張り役のような存在です。 研究チームが細胞を使った実験を行ったところ、コーヒーに含まれる一部の成分がNR4A1と結びつき、がん細胞株の増殖を抑えることが確認されました。 さらに、NR4A1を取り除いた細胞では、同じような効果は見られなかったそうです。 つまり、コーヒーの成分はこの受容体を通じて、細胞のダメージや病気に関わる反応に影響している可能性があるのです。 とは言え、コーヒーを飲めば老化を止められるわけではありません。 研究者たちも、今回の結果によって現在のコーヒー摂取の推奨が変わるわけではないとしています。 人によって体質は違いますし、飲みすぎれば眠れなくなったり、胃に負担がかかったりすることもあります。 この記事でおもしろいのは、コーヒーを単なるカフェイン飲料ではなく、複雑な植物成分の集合体として見直しているところ。 果物や野菜に含まれる成分が体に作用するように、コーヒーにもまだ知られていない働きがあるのかもしれませんね。 というわけで、私は食後のコーヒーを淹れてきます。 インスタントですけど。 Source:ScienceAlert 中川真知子