◆すべてが大切 久しぶりの撮影はとても楽しくて、ノリノリになっちゃいました。 自分では絶対に着ないお洋服を着させていただいたのも、うれしかった。 ポーズをとるのは苦手なのに、カメラマンさんが優しく教えてくれて、なんとかうまくできた気がします。 慣れない現場だといつも緊張するけれど、ブランクがあったのが逆によかったのかな。 疲れたあとは、甘いものが食べたくなります。 今までそんなことはなかったのですが、不思議なことに、病を経て信じられないくらい甘党に変わったんです! 入院していた時、まだ人の認識が曖昧だったにもかかわらず、桜餅を持ってお見舞いに来てくれたマネージャーさんを「桜餅のXXさん」と覚えていたほど。 (笑) ◆食べることが大好きで 私はもともと食べることが大好きで、今回、快復のきっかけになったのも「食」でした。 手術後は点滴で栄養を摂る日々が続き、その頃は記憶もないし頭もぼんやりしていて。 その後、嚥下機能を調べる検査に合格してご飯を食べられるようになってから、記憶が少しずつ戻っていった感覚があります。 食べることが生きるためにいかに必要か、痛感しました。 ◆すべてが大切でたまらない ほかにも私の中で変わったことがあって...... 身のまわりのものすべてが大切でたまらないんです。 《すべて》が何か自分でもよくわからないけれど、自宅の壁が愛おしくて思わず撫でてしまうし、階段の手すりにも「いつもありがとう」って声をかけています。 友達とよく遊ぶようにもなりました。 昔から仲よくしている友達とは、お互いに忙しかったりしてあまり会えていなかった。 でも、いつ会えなくなるかわからないんだと思ったら、会えるうちに会っておこうって。 今、こうしていろんな感謝をかみしめられることに、喜びを感じています。 (構成=平林理恵、撮影=浅井佳代子)