明るい声を世の中に。 ナカムララジオへようこそ。 先生、高校3年生のリスナーから悩み相談のメッセージが来ました。 大学入試の受験日が近づいてきて、不安な気持ちでいっぱいだそうです。 そうだろうね。 私も日本にいた頃は大学受験や高校受験対策の学習塾で働いてたから、そういう子たちをよく見てきたよ。 大学受験といえば、私自身はいい思い出はないな。 くんくんはどうだったの? 私、大学受験の時大変だったんですよ。 熱を出してしまって、試験の合間に点滴まで受けたんです。 え? 点滴? それは大変だ。 それで結果はどうだったの? それが普段の模擬テストの成績より三十点以上高かったんですよ。 おかげでワンランク上の大学に行けました。 うわっ、ドラマみたいな展開だね。 みんなびっくりしたでしょう。 そうなんですよ。 自分は受験の神様に愛されてるって思っちゃいました。 いいなぁ。 実は私も大学受験の日は体調不良で試験中鼻血が止まらなくてね。 テスト用紙は血だらけ。 試験官の先生に保健室に行くかって聞かれるぐらいだったの。 残念だけど、受験の神様には愛されなかったよ。 くんくんはそんなに体調が悪かったのに、どうしていい結果が出せたの? 熱が出て頭がぼーっとしていたので、いつも以上に小さなミスをしないように心がけて問題を解きました。 ああ、それは大正解だよ。 試験で一番怖いのは、解ける問題をケアレスミスで失点することだからね。 さすがテストに強い人はわかってるね。 いやいや、運が良かったんだと思いますよ。 ご謙遜ご謙遜。 では、ドラマチックな大学受験を経験したくんくんはその相談してきた高校生にどうアドバイスする? その子も言っていたんですけど、三年間頑張ってきて、周りにも期待されていて、失敗は許されないって思っちゃうんですよね。 それは私もわかるんですけど、今は周りの人の気持ちや試験の結果は気にせず、ただ問題を解くことだけに集中すべきだと思います。 そうです。 大学受験に限らず、試験で実力が出せない最大の原因は、精神的に不安定になって頭を効果的に動かせないことだからね。 試験直前は難しい問題には手を出さず、確実に点が取れる問題を繰り返し解いて気分よく勉強することがとても大切。 さすが受験指導歴三十年の中村先生ならではのアドバイスですね。 いえいえ。 ところでさ、中国の大学受験って競争が激しいってよく聞くけど、実際どうだったの? 確かに競争が激しいですね。 だから私、勉強漬けの高校三年間でした。 特に三年生になった後、休みは月に一日だけで、毎晩五時間ぐらいしか眠れなかったんですよ。 へー、本当にそうなんだね。 朝六時に起きて学校に行って、授業が夜十時まであって、うちに帰っても零時過ぎまで宿題をやっていました。 私が通っていた高校は午後三時で授業が終わるから、放課後予備校に行って勉強していたんだけど、そんな夜遅くにはならなかったな。 それに、高校一、二年の時は部活ばっかりやっていて、勉強なんて大してしなかったんだよね。 じゃあ私と先生は全然違う高校生活だったんですね。 そんなに勉強勉強の毎日だったのなら、受験が終わった時はすごい解放感を味わったんじゃない? そうですね。 最終日、試験が終わった後、クラスメイトとカラオケに行って、徹夜で歌いまくりました。 ああ、三年間遊びたい気持ちを封印して、必死に勉強し続けた高校生たちの魂の叫びが目に浮かぶようだよ。 じゃあ、受験が終わって大学に入学するまでは何をしてたの? 朝から晩まで日本のアニメを見ていました。 テニスの王子様や光の子、ナツメ友人帳も大好きでした。 あら、懐かしい。 日本語音声で見ていたの? そうです。 中国語の字幕付きでした。 もしかしてそれがきっかけで日本語学科にしたの? その通りです。 もともと外国語学部に進学しようと思ってたんですけど、アニメを見ていて、聞こえてくる日本語がとても耳に優しくて、勉強したいなって思ったんです。 興味は最高の教師だね。 実際、楽しい気持ちで日本語の音をたくさん聞いた経験があると、五十音の勉強がスムーズに進むんだよ。 中国にはアニメ好きの高校生や大学生がたくさんいるけど、日本語教師としてはアニメ鑑賞だけで終わらせずに、ぜひ本格的に日本語を勉強してもらいたいなって思います。 そうですね。 私も日本語で聞き取れるようになって、アニメの面白さが倍増しましたから、その楽しさをみんなに伝えたいですね。 受験生の皆さん、あなたは今まで十分に頑張ってきましたよ。 受験の神様があなたに微笑みますよう、心からお祈りしています。 くれぐれも体に気をつけて頑張ってくださいね。