明るい声を世の中に。 なかむらラジオへようこそ。 いやー、今日は暑いね。 もう夏みたいだね。 こう急に暑くなると体がついていかないですよね。 なんか体がだるくて一日中眠い感じですよ。 それはいけないね。 食欲はあるの? ちゃんと寝てる? 食欲がないわけじゃないし、夜も眠れないわけじゃないんですよ。 でもなんか調子が出ないというか。 あら、どうしたんだろう。 私だけじゃなくて、こういう人結構多いみたいですよ。 季節の変わり目だからですかね。 五月だからね。 あ、中国にも五月病ってあるのかな。 五月病って何ですか? 病気ですか。 五月病という呼び名は正式な医学用語ではないんだけど、ストレスや環境の変化に適応できなくて、気持ちが落ち込んだり、体調不良になっちゃうことを言うのよ。 どうして五月なんですか? 五月にかかりやすいんですか。 日本の新年度や新学期って四月でしょ。 大学を卒業して社会人になったり、大学に入学するために実家を離れて一人暮らしを始めたりする人が多いの。 中には新しい環境になかなか適応できない場合もあるからね。 ストレスを溜めちゃうんだろうね。 ああ、そうですか。 確かに、新しい場所に早く馴染もうと、つい頑張りすぎちゃうこともありますよね。 そうね。 四月のヶ月間、そんな毎日が続いて、月末にやってくるのがゴールデンウィークの連休。 数日休んでいる間に緊張の糸が切れたり、疲れがどっと出て、五月の連休明けに出社や登校しようとしても頑張れない状態になるらしいよ。 四月が年度始めの日本だからこその病気ですね。 うん。 でも中国にも時期は違っても同じようなことはあるんじゃない? そうですね。 中国の学校の新年度は九月スタートで、その 一ヶ月後には中秋節や国慶節の連休があるから、日本の四月、五月と同じような感じです。 新しい環境にうまく順応できなくて、国慶節の連休明けに無気力状態になる人は結構多いと思いますよ。 じゃあそういう人たちも寝つきが悪くなったり、食欲がなくなったり、ついには朝目が覚めたらお腹が痛くてベッドから起き上がれないって状況になっちゃうの? えー、そういえば大学時代そういう子がいましたよ。 結局大学を辞めちゃったんじゃなかったかな。 どこの国も同じなんだね。 せっかく苦労して入った大学なのに。 聞くところによると、真面目な人ほどかかりやすいそうよ。 新しい環境で頑張ろう、頑張ろうって自分に期待して、発破かけて。 でもさ、人生そんなにうまくいくことばかりじゃないし、自分のせいじゃないことだっていっぱいあるもの。 先生はどうですか? 五月病になったことってありますか? ないない。 私、真面目じゃないもん。 私ね、不器用だから、小さい頃から何をやっても他の人より時間がかかったのよ。 だから多分うまくいかないことに対して耐性があるんだと思う。 それはうまくいかなかったからうまくいったってことですか。 そうかも。 私、二十代半ばに大きな挫折をしたんだけど、その挫折がなければ今中国に来ていないし、くんくんと出会うこともなかったもん。 挫折が新しい人生のドアを開けることもあるし、長い目で見れば一つや二つのミスどうってことないのよ。 そうですよね。 でも先生、うまくいかない時って、やっぱり結構落ち込んじゃって。 そういう時はどうやって気持ちを立て直せばいいんでしょうか。 私は落ち込んでいいと思う。 落ち込んじゃダメだと思えば思うほど、負の連鎖が続いて、自分をさらに追い込んじゃう。 しっかり落ち込むことは、今の自分を受け入れるために必要な過程だと思うよ。 でも立ち直らなければ前に進んでいけないじゃないですか。 私はね、落ち込む時は期間を決めて、その間はわがままに過ごすことにしてる。 買いたかったものを買ったり、食べたいものを食べたりして、自分に優しくしてあげるの。 そのうちになんだか元気になってるのよね。 それって、いろいろな方法で自分を喜ばせるということですね。 うん、うまくいくかどうかは五分五分。 仮に今回はうまくいかなくても、それはもっと良い展開がその先で待っているからなんだって考えるようにすればいいと思う。 ねぇ、くんくん、私たち最近結構頑張ってるよね。 だからさ、ご褒美をさ。 あ、先生、もしかして美味しいものを食べに行きたいんじゃないですか? その通り。 この間、美味しいお店教えてもらったの。 これから食べに行こうよ。 はい。 やっぱり先生の元気の素は美食なんですね。